「ただ怖いだけ」12歳の戦争体験
中村さんは、空襲の際に怯えながら入った防空壕など、晩年は自身の子どもの頃の戦争体験を描いていました。1945年の終戦時、中村さんは12歳でした。

<画家 中村宏さん>
「ただ怖いだけ。毎朝毎朝。恐怖の中にどろどろになって浸っている。その恐怖のために寝つきさえできないけれど、いつの間にか恐怖でくたびれて寝てしまう、子どもは」
絵画で遺したメッセージ
戦時中は戦いを賛美するものも多かった戦争画。しかし、中村さんはそれらの絵を逆の視点で解釈していました。
<画家 中村宏さん>
「戦争をモチーフにして絵の中におさめることはむしろやっていいんじゃないかと思う。『やるべきではないことをやったやつがいるから、これを記録に残しておくぞ、よく見ろ』というような」
70年にわたる創作活動の末、自らが見つめた戦争を描くにいたった中村さん。
絵画として時代を切り取る意義深さ。中村さんが遺したメッセージとして絵画に刻まれています。







