2025年11月、静岡県内を走るJR東海道線を走行していた車両のパンタグラフに損傷が相次いで見つかり、2日連続で一部区間で運転見合わせとなったことについて、JR東海はトンネル内の設備の一部が垂れ下がり、パンタグラフに接触したことが原因だったと発表しました。

このトラブルは11月5日、JR東海道線を走行中の車両のパンタグラフに損傷が見つかり、一部区間でおよそ5時間にわたり、運転を見合わせました。さらに翌6日にも、回送列車のパンタグラフに損傷が確認され、始発から運転を見合わせ、正午過ぎに全線で再開しました。

JR東海によりますと、これらのトラブルはいずれも用宗駅(静岡市駿河区)と焼津駅(静岡県焼津市)の間にあるトンネル内の設備の一部が垂れ下がり、パンタグラフに接触したことが原因だったということです。この設備は、「漏水防止板」という天井に設置されているもので、これを留める金具が垂れ下がり、パンタグラフと接触したとみられます。

JR東海によりますと、在来線すべてのトンネルで緊急点検を行い、安全の確認が取れたということです。