静岡市は市立の小中学校で行っている水泳の授業について、猛暑の影響などを踏まえ、2026年度から本格的に民間の屋内プール施設を活用する方針を示しました。教員の負担軽減などの効果も期待されています。
<静岡市 中村百見教育長>
「気温や水温の上昇は体調管理の面でも課題となっているため、教育委員会では今後の水泳授業のあり方を検討しています」
静岡市立の小中学校では、学校の屋外プールを利用して年間平均10コマの水泳授業を行っていますが、猛暑の影響で2024年度は実施できた授業は7割から8割程度にとどまりました。
また、施設の老朽化も深刻な課題となっており、過去5年間の修繕費は年度あたり平均で約1690万円に上っています。
こうした状況を受け、静岡市はこれまでに12校で公営や民間の屋内プール施設を活用する実証研究を実施。その結果、インストラクターによる指導で子どもたちの泳力向上がみられたことや、プールの清掃が不要で教員の負担が軽減されたとして、2026年度から本格的に活用を進める方針を示しました。
<中村教育長>
「課題としては移動を必要とするので移動時の交通手段、子どもたちの安全確保、施設側との日程調整、指導内容などの調整が必要である」
当面は施設の老朽化が著しく進む学校を優先して民間活用を進めていくとしています。







