浜松市の街なかや大学で自動運転の技術を応用したロボットの実証実験が始まりました。労働力不足などの課題解決に向け今後の活用が期待されます。

JR浜松駅バスターミナルの地下広場ではAIを搭載した掃除ロボット「Star-7」の実証実験が28日から始まりました。浜松いわた信用金庫や市内のスタートアップ企業ら4社と浜松市が取り組んでいます。

「Star-7」は複数のセンサーで人や障害物を感知し、床の拭き掃除などが可能で、駅前の地下広場であれば約2時間で完了します。

<浜松市スタートアップ推進課 金子武史主任>
「実証実験ですので色んな課題が出ると思うが、その課題を解決していただきながらロボットの社会実装につながれば」

一方、こちらは静岡大学浜松キャンパス。

<静岡大学工学部の3年生>
「スムーズに動いてすごい。壁とかに反応して曲がれてるのがすごいなと。いろんなものに応用が利きそうだなと」

浜松市のソミックトランスフォーメーションが開発した、作業支援ロボット「SUPPOT(さぽっと)」です。「SUPPOT」には、前と後ろにセンサーが搭載されていて、自動運転や人の後を追う追従運転などの設定が可能です。すでに、建設や製造業界などの現場で、荷物を運ぶロボットとして活用されています。

<静岡大学 福田充宏工学部長>
「学生が(SUPPOTを)プラットフォームにしていろんな技術をいれたり、いろんな使い方が可能になると思う」

浜松で始まったロボットを活用した実証実験。技術の応用に期待が高まります。