静岡県掛川市は2025年10月1日から、電動キックボードと三輪モビリティを活用したシェアリングサービス「カケガワ de チョイノリ!」の試行運用を始めます。このサービスは「全市生涯学習学びのキャンパス化プロジェクト」の一環として実施され、市内の観光資源や地域資源のネットワーク化を促進する狙いがあります。特に三輪モビリティのシェアリングサービスは静岡県内初の試みとなります。
このシェアリングサービスでは、掛川市役所、掛川駅北口・南口、「こだわりっぱ」、大東支所、大須賀中央公民館など市内7か所にポートを設け、三輪モビリティ5台、電動キックボード18台の計23台を稼働させる予定です。

三輪モビリティは最高速度20km/h、フル充電時の航続距離40km、電動キックボードは最高速度20km/h、フル充電時の航続距離45kmです。三輪モビリティによるシェアリングサービスは福岡市で導入されているほか、高知県室戸市で実証実験が行われていて、静岡県内では初めての導入となります。
利用料金は10分あたり100円(税込み)で、キャンペーンとして無料クーポンも配布される予定です。利用時間は午前5時から午後9時までとなっていて、深夜の飲酒運転や交通事故を抑制するため、深夜営業は行いません。
利用条件は16歳以上で運転免許は不要。専用アプリに登録し、交通安全テストに合格することが必要となるほか、事故防止のため、ヘルメットの着用を求めます(貸し出しあり)。予約や決済は専用アプリで行い、電子決済に対応するということです。利用可能エリアは掛川市域内に限定されます。
掛川市では、市民や観光客の利便性向上、二次交通の充実による交通体系の多様化への対応、地域資源の発信と生涯学習の推進など目的に、掛川城や大日本報徳社など地域資源「掛川100景」を巡る新たな移動手段や環境負荷の低い交通手段としても期待されています。この試行運用は2026年1月31日まで行われます。