「見えないと思ったほうがいい」

<社会部・中西結香記者>「現場付近には、街灯が少なく、午後9時頃は道路の先が見えづらかったと考えられます」

JAF日本自動車連盟が行ったヘッドライトをロービームにして、夜間の道路を走ったときの見え方を比較した実験の映像を見ると、夜は昼間に比べて、遠くが見えづらく、時速100キロで走っていた場合、落下物に気づいてブレーキを踏んでも間に合わないことがわかります。

<JAF静岡支部 事業課事業係 永谷和俊係長> 「夜間は、周りにライトや明るいものがない場合、落下物の色や大きさによっても違うが、見えないと思ってもらったほうがいい」

では、衝突を回避する策はあるのでしょうか。

<JAF静岡支部 事業課事業係 永谷和俊係長>「1番主に考えてほしいのは、車間距離をしっかりあけるということ。前の車が(落下物を見つけて)進路変更したとして、目の前に落下物があったら対応できません」

また、JAFでは、対向車線に車がない場合は、ハイビームにして、走行するよう呼びかけています。

18日夜、長野県塩尻市の長野道で起きたトラック事故では、積み荷のペットボトルなどが道路に散乱し、約5時間にわたって通行止めになるなど、大きな影響を与えました。いつ、どこで遭遇してもおかしくない道路への落下物。わたしたちは日頃から安全な運転を心がけることが、いざというとき、被害を最小限に抑えることにつながります。