死者・行方不明者合わせて63人を出した御嶽山の噴火災害から27日で9年を迎え、麓の王滝村で追悼式が行われました。

噴火災害の慰霊碑が建つ王滝村の公園で行われた追悼式には、犠牲者の遺族や地元自治体の関係者など50人余りが参列し、御嶽山が噴火した午前11時52分に合わせて黙とうを捧げました。

夫を亡くした伊藤ひろ美さん:
「やっぱりもう少し長生きしてほしかった。うれしいこと入学式とか子どもが生まれたとか、そういうことは2人で味わいたかった」
息子を亡くした所清和さん:
「本当に『安全な御嶽山』という登山ができることを願うだけです」

息子が行方不明 野村敏明さん:
「見つけてあげて初めて大きな区切りになる。御嶽山に埋もれたままにはできないです」
2014年9月27日に発生した噴火では58人が死亡し、今も5人の行方が分かっていません。
県は今年3月、県民や登山者の火山防災意識を高める目的で、噴火災害が起きた9月27日を「信州 火山防災の日」に定め、啓発活動を進めていくいくとしています。