ベトナム戦争最前線での取材活動などで知られる、諏訪市在住の報道写真家・石川文洋(いしかわ・ぶんよう)さんが23日、88歳で亡くなりました。

石川文洋さん(2022年5月11日取材):「憲法9条があろうがなかろうが、戦争は嫌だっていう。戦争中、戦時下で生きた者にはそういう気持ちがあるんですよね」

沖縄県出身で報道写真家の石川文洋さんは、23日未明、悪性リンパ腫のため茅野市の病院で亡くなりました。88歳でした。

1960年代のベトナム戦争をはじめ、世界各地の戦場を最前線で取材。30年ほど前からは諏訪市に自宅を構え、信州から平和のメッセージを送り続けてきました。

毛利正道さん:「『ぬちどぅ宝』(=命こそ宝)っていう沖縄の言葉を、彼はこっちに来て、色んな所で話す時も、常にそのことを言うんですよね。人の命は宝だと」

岡谷市の弁護士・毛利正道(もうり・まさみち)さんは、沖縄の基地問題や平和について考える諏訪地域の市民団体「すわ=沖縄ゆいネット」で、石川さんと共同代表を務めてきました。

毛利正道さん:「この諏訪も、日本、全国もいつ戦場になるかわからない。そうするとそこに暮らしている人たちが、沖縄戦の時と同じような状態になるかもしれないと。そういうことを強く言っていた」

石川さんとは長年、手紙のやりとりも。
戦地だけでなく、災害の被災地にも積極的に足を運んでいたといい、一瞬にして日常が奪われる悲惨さを前に、平和への思いを強くしていたのではと振り返ります。

毛利正道さん:「足を運ぶことだと思う。足を運んだら帰ってきて、その肌感覚を他の人に伝えていく。こういうことがすごく大事で、まさに彼はそうだった」













