「感覚過敏の人たちを助けたい」立ち上がったのは
そんな当事者が抱える困難を解消したいと、岡山市内の企業が立ち上がりました。
(菅公学生服 松田紗季さん)
「私たちはこのシャツを『やさしいシャツ』と名付けています。それは着心地も『優しい』というところもあります。
「私たちの気持ちも、当事者の方や来てくださる方に寄り添う、優しい気持ちを持って作った商品です」

老舗制服メーカー、菅公学生服が開発を進めてきたのは「やさしい」ワイシャツです。
「感覚過敏」の当事者が痛みを感じないよう、
・縫い目やタグなどが肌に触れないデザイン
・綿100%の生地
・首周りを締め付けない
など随所に工夫を施しました。

(菅公学生服 松田紗季さん)
「襟の形を整えるために、生地と生地の中に『芯地』というものが従来のシャツは入っているんですけど、それが『硬さの原因になってしまう』」
「なので、今回の『やさしい』ワイシャツでは、芯地は入れてはいるが、かなり柔らかくて、優しく着ていただける」
実際に「やさしい」ワイシャツ 着てみたら
試着をしてみると。
(坂井亮太キャスター)
「実際に着てみたんですが、従来品と比べて肌触りが全く違います」
「すべすべしていますね。特に首元・襟もとであったり、手首の圧迫感がなくて、ゆったりと安心して着られるなという実感です」

当事者の加藤さんとともに、2年かけ完成
「感覚過敏」の当事者の意見を取り入れたいと、菅公学生服は加藤さんと協働でワイシャツを開発。企画から約2年間の試行錯誤の末、完成させました。

そして、店頭に足を運ぶことが難しい感覚過敏の当事者もいるため、まずはオンラインでワイシャツを購入できるようにしました。
