岡山を代表する観光地の一つ「吉備路」のあるお土産の「付録」が、いま全国から注目されているのをご存じでしょうか?

その土産の名は「古墳珈琲」。一体、どんな付録がついているのでしょうか?

古代・吉備国の中心として、壮麗な神社、日本有数の古墳、山城など、古代のロマンあふれる史跡が数多くある吉備路です。その吉備路で今、話題になっているのが…。

(吉備路もてなしの館スタッフ)
「『古墳カード』を目当てにいらっしゃるお客様が多いですね。中身が分からない状態で、1つお買い上げの方に1つお配りします」

付録に「古墳カード」がついてくる、その名も「古墳珈琲」です。

2018年に、吉備路に特化したデザイン会社として始まった「アップデート吉備路」が地元吉備路を盛り上げたいと、2022年に総社市のコーヒー豆専門店、珈琲焙煎所「豆Lab」とコラボして「古墳珈琲」をつくりました。

美味しいドリップコーヒーと、かわいい古墳マスコットのパッケージで、吉備路のお土産として定着しつつありますが、今年7月に「吉備路をもっとアピールできれば」と、新たな一手を繰り出しました。

(アップデート吉備路 牧野哲治さん)
「古墳珈琲という名前だけだと、まだまだ実際『なぜ古墳なのか』という答えが出せてない、ということがあったので」

「いわゆる買っていただいて、もれなくプレゼントとして『古墳カード』トレカを付けることで、もっと古墳を身近に感じていただけるかなという思いで付けてみました」

古墳珈琲1袋に、1枚の「古墳カード」が付いてきます。カードは全部で10種類。

「造山古墳」や「こうもり塚」など、メジャーな10の古墳が、かわいいキャラクターとともに描かれています。

歴史や古墳にあまり関心のない人にも興味を持ってもらい、吉備路の古墳巡りに来てもらうことが目的です。

この古墳カード、ネットニュースに取り上げられると、たちまち全国各地から「ネットで買えるのか」といった問い合わせが相次ぎました。しかし、ネットでの購入は不可。吉備路観光案内センターなど岡山県内の4つの施設でしか、購入することができません。

(アップデート吉備路 牧野哲治さん)
「目的は、『吉備路を盛り上げたい』というところでありますので、そういった意味では、実際来ていただいて手に取っていただいて、実際古墳とかを見ていただきながら飲んでいただくのが一番実感していただけるのかなと思っています」

古墳カードには「QRコード」が付いていて、その古墳についての詳しい情報を得ることもできます。

吉備路を盛り上げる「古墳珈琲」。牧野さんは、第2弾として、あまり知られていない古墳のカードも作る予定にしています。