人口減少が加速する中、あなたの住む街は15年後、30年後には残っているでしょうか?
今から50年前に岡山の郊外に造成された「ニュータウン」山陽団地は、スーパーがなくなり空き家も増え、今まさに存続か廃墟になってしまうかの岐路に立たされています。
決して他人事ではない、今後「消える街」「生き残る街」とは?
■増え続ける 主を亡くしたマイホーム


家財道具を積んだトラックが、団地内から出ていきます。主を失った一軒家、その遺品整理です。40年にわたり高齢の夫婦二人が暮らしていました。


(遺品整理業者)
「今年だけで山陽団地、この現場で5件目です。空き家になってくるところが多くなっています。山陽団地は結構来させて頂いているんで、遺品整理で」

この日は、千葉から帰郷した息子も立ち合いに訪れました。
(千葉から帰郷した息子)
「2年前に母が亡くなって、その後1年もしないうちに父が亡くなった。ずっと私は関東で働いていたので、両親が頼りなくなったところで帰ってこようと思っていたけど、その準備をしているうちにコロナ騒ぎで会えなくなり、父はあっという間に亡くなってしまった」

両親が造成当時から暮らしてきた、岡山県赤磐市の山陽団地。その団地の変貌ぶりに驚きを隠せません。

(千葉から帰郷した息子)
「この場所は非常にいいところだと思う。住みやすい場所にも関わらず、この山陽団地はすごい勢いで空き家が増えていて、非常に勿体ないなと思う」
「40年前に折角すごい費用をかけて作った道路、ガス管、下水道をほったらかして廃墟にするのは大変な損害だと思う」