街がねぷたに染まりました。香川県琴平町で四国金毘羅ねぷた祭りが開かれ、大勢の観光客が町を練り歩く勇壮なねぷたを楽しみました。
■巨大な扇ねぷたが町を練り歩く

暗闇に浮かび上がる巨大な扇ねぷたです。香川県琴平町で初めて開かれた四国金毘羅ねぷた祭りです。本場弘前から運び込まれたねぷたが門前町を練り歩きます。

(訪れた人)
「大迫力でしたねすごくいいものが見れました」
「本当に大きいし迫力の絵がすごくきれいでした」
■副町長には特別な気持ちが・・・

(琴平町 谷口信平副町長)
「すみません今から運行の準備をしますので他のコースの方に移動をお願いします」
ねぷたの運行が始まる1時間前。琴平町の谷口信平副町長は準備に追われていました。弘前市出身で、総務省から派遣された琴平でこのイベントを一から企画しました。

(琴平町 谷口信平副町長)
「すごいです。琴平の人からもひょっとしたら過去一番多いかも正月よりも多いかもと伺っていたので盛り上げていきたいと思います」
■幻の公演が「ねぷた」で再現


会場にはこれまで見たことがない程の大勢の観光客が集まりました。訪れた人を釘付けにするねぷた絵は中止となった2020年のこんぴら歌舞伎の演目・義賢最期。幻の公演がねぷたで再現されました。

さらに電線や信号機にぶつからないように絵の折りたたみや回転などダイナミックな動きにも拍手が贈られます。コロナ禍で歌舞伎が中止され賑いが消えた街が、ねぷたで活気を取り戻しました。企画した谷口副町長は特別な気持ちでこの日を迎えました。
■集大成と言える「ねぷた」だった!

(琴平町 谷口信平副町長)
「あっという間に終わりました。私自身任期が来月末なので集大成と言えるねぷたでした。琴平でたくさん経験させてもらって最後がねぷたでしめることができて感慨深いなと思っています」
■再起の明かり

多くの人が訪れ活気にあふれた琴平。新型コロナで苦しむ観光の街を照らした再起の明かりです。