本格的な夏に向けて、人間だけでなくヒツジも”クールビズ”です。岡山市東区の高校で、畜産を学ぶ生徒たちが「ヒツジの毛刈り」を体験しました。

ヒツジたちにとっても待ち遠しかったのでしょうか?静かにその時を待ちます。
(リポート)
「もふもふで暖かそうなヒツジたちが、夏に向けて衣替えです」

瀬戸南高校で畜産を学ぶ3年生を対象に、5年前から赤磐市観光協会と協力して行っています。11日は2頭が「おかやまフォレストパークドイツの森」から出張してきました。


ヒツジの固定の仕方やバリカンの動かし方など、手ほどきを受けた16人の生徒たち…もちろんヒツジの毛刈りは初めてです。
「ヒツジの体の曲線を感じながら、このように(バリカンを)入れていきます」
ヒツジが痛くないようにおそるおそるバリカンを動かします。


(参加した生徒)
「筋を切りそうで怖くて(ヒツジの)肌にバリカンをつけられず難しかった」
「トリマーになりたい。バリカンを持って動物を刈ったのが初めてなので感覚を覚えておいて生かしていきたい。」


まるで分厚いコートを来ているようなヒツジたち。そのままにすると夏場は熱中症になる恐れも…

「わ~気持ちいい!」
約1時間の毛刈りで、2頭から合わせて約6キロの毛がとれました。

(リポート)
「すっかり身軽になりましたね。涼しいですか?」
(ヒツジ)
「…メェ~」

さらに、加工についても学ぶため、生徒たちは洗浄済みの羊毛を用いた糸紡ぎも体験しました。
(生徒)
「ちょっとずつ(羊毛を)出すのが難しくて切れてしまって大変でした」

身軽になったヒツジに対し様々な経験を身に付けた生徒たち。学びを重ねてそれぞれの道に羽ばたいていきます。