昨年3月から整備が進められていた、岡山大学の新たなシンボル「共育共創コモンズ」が完成し、披露式典が開かれました。

学生だけでなく、「地域や企業などとの交流拠点」としても活用が期待されています。

岡山大学津島キャンパスに完成した、2階建ての「共育共創コモンズ」です。

設計から施工までを、世界的な建築家の隈研吾さんが監修し、国産のスギを使い環境に優しい「CLTパネル工法」で建築されています。

(杉澤眞優キャスター リポート)「こちら、共育共創コモンズの2階には、約300人が入る大きな講義室があります。天井は“梁”があえてむきだしのデザインとなっています」

講義やセミナーといったイベントなどにも活用可能な2階は、国内最大級18mの梁が使われ、建物の仕組みが見えることで、木造建築教育の教材としても活用されます。

また、1階には5つの部屋が設けられ、学生と企業などが共同研究を行うスペースなどが整備されています。

(建築家・隈研吾さん)「建物本体が、そのまま教材になっているんですね。全部内部の構造が見えるように作ってあるので、ここを見て学生たちが『こうやって建築って作るんだ、こうやって木は作るんだ』ということを、この建物で学んで欲しいなと思います」

(岡山大学・槇野博史学長)「ここで学ぶことによって、最先端の建物で今後自分たちが何をしないといけないか、岡山から世界に新たな価値を創造できる象徴的な場所になればと思います」

建築や自然の教育研究の拠点として、また地域や企業との新たな交流拠点として活用が期待されます。