大量発生という戦略は、人間の生活にも影響
(東洋産業 大野竜徳さん)
「この大量発生、捕食者飽和、という作戦は一筋縄ではいきません。少々の被害は覚悟して、どれだけ飛来や侵入を減らせるか、という視点で対策するのが現実的でしょう。
たかがカゲロウと思っていると、思わぬところで人間生活に影響を及ぼすこともあるのです。
ただ、カゲロウからすると、昔から流れる川で先祖代々生活していたところに人間が住み着き、変に誘引されたり、生活の邪魔をされたりしていると思っているかもしれません。
コンビニや民家の明かりも、橋の街灯も、歩行者や車の通行も知ったことではありません。
長い水中生活を終えて、ようやく空を飛べるようになったと思ったら、そこにものすごく明るい光があった。
おっ、明るい! 仲間もいる!…と集まってみたら、そこは人間のお店や、走り抜ける車だった。
むしろ向こうからすれば、もらい事故。そんなところでしょうか。今回の旭川の大量発生も、カゲロウにとっては、次の世代へ命をつなぐための、ほんの短い一大イベント。
私たちにとっては虫が多すぎる!…という光景でも、川の中で長い時間をかけて育ってきたカゲロウにとっては、一生に一度の大切な時間なのです」










