生き残りに有利な色は?

(東洋産業 大野竜徳さん)
「自然界はいつも生存競争が繰り広げられています。

天敵から逃げられたか、エサを取ることができたか、脱皮に成功したか、冬を越せたか、暑さを乗り切ったか、ライバルを蹴散らしパートナーと結ばれて子どもを残せたか…。そんな生き残り選抜試験が常に行われています。

たとえば、生き残りに有利な色があるなら、その色になれたら都合がよさそうです。

しかし、バッタはカメレオンやタコのように自由に環境に合わせて色を変えることはできません。もともとさまざまな体色の個体が生まれてきます。

そして、その環境で生き残りやすい特徴を持った個体が、より多くの子孫を残していきます。これが自然選択です。

生き物が環境に合わせて変わるのではなく、その環境でたまたま生き残りやすい特徴を持った個体が結果として残っていく。そのたまたまの積み重ねが何世代、何百世代となっていくうち、生き物の姿は少しずつ変わっていきます。

必要だから変わるのではなく、たまたま存在した個性の中から、生き残りやすかったものが受け継がれていく現象、これが進化なのです」