治療の流れ
2026年5月より岡山大学病院では、がん性腹膜炎(腹膜に広範囲に病変が広がっている状態)を呈している進行卵巣がん患者を対象に、カルボプラチンの腹腔内投与を開始しました。現在までに4人の患者にカルボプラチン腹腔内投与が実施されています。
治療の流れは以下のとおりです。まず全身麻酔下に腹腔鏡検査を行い、がん性腹膜炎の程度を調べます。病変の切除が可能と判断された場合には広汎腹膜切除術(病変のある腹膜を広範囲に切除する手術)を行い、その後抗がん剤の静脈内点滴投与を行います。一方、切除が不可能と判断された場合には腹腔リザーバーポートを留置したうえで、dose dense TCip(ドーズデンス TCアイピー)療法を実施し、病変のコントロールがついた後に根治手術を行います。
こうして約半年かけて手術と抗がん剤で腫瘍を消失させた後、PARP阻害薬(内服の抗がん剤)による維持療法を2年あるいは3年程度受けます。この一連の治療により、従来の治療よりも再発する患者が減少することが期待されています。











