岡山県にヌートリアが多いのはなぜ?

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──岡山県はヌートリアが多いのでしょうか。

(東洋産業 大野竜徳さん)
「岡山県民の中には、ヌートリアはとても身近な生き物で、珍しくない、という人もいらっしゃいます。

その理由には岡山ならではの事情があります。戦前から戦後にかけて、岡山県内には少なくとも40か所以上の『ヌートリア飼育場』があったそうです。

岡山県は昔から繊維の街としても栄えていたことから、毛皮を加工するところが多くありました。

南部は冬でも比較的温暖。さらに岡山県には高梁川、旭川、吉井川、という下流に行くにしたがって常に水があり、広い河川敷を持つ1級河川があります。

1級河川につながる多くの河川、さらにそれらにつながる広大な田んぼにひく用水路。広い干拓地、ため池、水田…。

人間にとっては『晴れの国』を支える豊かな水のネットワークですが、ヌートリアから見ると、まるでどこにでも自由に行けるよう張り巡らされた高速道路のようなものだったのかもしれません。

豊かな生活と自然を支える岡山の環境は、毛皮産業にとっても、ヌートリアの生息にとっても理想的な環境でした。

と、ヌートリアが分布を広げやすい環境も重なり、現在では岡山県内各地、市街中心部の水路でまで見られるようになったと考えられています」