どうしてオスの触角はふさふさ?

──なぜオスの触角はふさふさなのでしょうか。

(東洋産業 大野竜徳さん)
「このふさふさした触角【画像参照】は、メスの羽音を聞き取ってプロポーズしに行くために発達しています。ヤブカやイエカの仲間は種類によりますが、オスはせっかちにもメスに空中でプロポーズして、成功すると飛んでいる状態で交尾を行います」

「しかも、実験ではヒトスジシマカのメスは2時間で10回も交尾をしたそうです。こうして交尾を終えたメスの蚊は血を吸いに人に寄ってきます。お母さん蚊は、産卵のための栄養を取るために命も顧みず私たちに戦いを挑んできます」

「一生のうちに数回は産卵できるのですが、産卵前に毎回吸血に来ますので、ベテランお母さん蚊は私たちの血を吸うために、ほかにも触角は音で障害物を認識したり、エサのにおいを感じたりすることもできるようです。真っ暗闇でも獲物に正確に近づくための大切な器官です」

「ところで、オスとメスの見分け方は触角、とお話ししましたが、蚊はとても小さいですし、なかなか止まってくれません。私も飛んでいる状態での見分けはできないので、蚊だと思ったらパチンとたたいてしまいます」

「そして、叩いた蚊をよく見たらオスだった、というくらいの気づきです。あぁ、お前はオスだった、血を狙いに来たわけではなかったのか、人(蚊)違いだったか、みたいな。やはりぱっと見での見分けはなかなか難しいですね」