いつ日本で確認された?

──チュウゴクアミガサハゴロモはいつ日本で確認されたのでしょうか。

(東洋産業 大野竜徳さん)
「チュウゴクアミガサハゴロモは日本では比較的新しい侵入昆虫で、2010年代半ば以降、西日本を中心に確認例が増加し、特に中国地方や四国地方で確認が相次ぎ、現在は関東地方まで分布を広げています」

──日本で初めて発見されてたった10年余り、何でこんなに広がったのでしょうか?

(東洋産業 大野竜徳さん)
「チュウゴクアミガサハゴロモが目立つようになった背景には、私たちの経済活動、物流が関係していると考えられています。

もともとは中国にいたはずのチュウゴクアミガサハゴロモ、その卵は若い植物の茎などに産み付けられるとされており、園芸用や果樹用の苗木などに付着していたものが持ち込まれ、あちこちに広がった可能性があるようです。

彼らからしたら、知らない間に日本に連れてこられ、よくある外来種の広がり方のヒッチハイカーとして、ヒトやモノの移動とともにあちこちへ運ばれた可能性があると考えられています。

さらに、連れてこられた先の日本の気候や豊富な植物がこの虫に適していたことも、生息域拡大を後押ししたのでしょう。

近年になって急に増えたように感じるのは、気づくのが遅かったかもしれませんし、実際の分布拡大に加え、今回見せていただいた写真のようにスマートフォンやSNSの普及によって発見情報が共有されやすくなったことも影響しているのかもしれません。

とはいえ、外来種の拡散としては比較的速い部類に入るといえるでしょう」