遺伝子破壊による影響

研究グループは、OsMGR2遺伝子を破壊した変異体(osmgr2変異体)を用いて、その影響を調査しました。

その結果、変異体では根から地上部へのマグネシウムの転流が減少し、生育阻害が起こりました。

また、各器官へのマグネシウムの分配も変化し、特に光合成が活発な葉への分配が減少しました。

さらに、変異体の穀粒はマグネシウムの蓄積量が減少し、小さく、軽く、しわが寄った状態になりました。一方で、籾殻中のマグネシウム蓄積量は増加していました。

食味についても、野生型のイネと比較して著しく低下していることが判明しました。

これらの結果から、OsMGR2がイネ体内で複数の重要な役割を果たしていることが示されました。根から地上部へのマグネシウム転流を促進し、節で分配をコントロールして最も活性の高い葉へ優先的に供給し、最終的に穀粒へマグネシウムを輸送するという、穀粒の発達と食味に不可欠なプロセスを担っていることが明らかになりました。