「加害者も被害者も生み出さない世界へ」
(渡邊勇さん)
「彼のことは決して許すことはできません。しかし彼が言った『今のような環境があれば、事件は起こさなかった』という言葉は、憤りとともに、私たちに一つの問いを投げかけているようにも感じました。
どこかで、彼が立ち止まるタイミングはなかったのでしょうか。
もし彼に心から大切に思う人がいて、『この人に迷惑をかけたくない』と思えていたら。。。孤独や孤立によって自暴自棄にならなければ、あのような事件は起きにくかったのではないでしょうか。
一番に望むのは、『加害者も被害者も生み出さない世界』です。それは、社会のルールや政治、経済、そして教育や文化、社会全体の空気感といった、様々なものが関わってくるのだと思います。
事件後、僕自身の考え方も変わりました。以前は、『自分の家族や友人、同僚など、身近な大切な人たちが幸せであればよい』と思っていました。
しかし、今回の事件の犯人は、妹からすれば全く関わりのない人間でした。それでも、突然命を奪われてしまった。
この経験を通じて、『自分の周りだけではだめなのだ』と痛感させられました」










