詩は一人のときに出会う

──書く側もそうかもしれないですし、読む側も、言葉に出会って、それを一人で染み込ませていく時間が必要ですね。

(若松英輔さん)
「そうですよね。だから、詩の授業ってあるじゃないですか。詩の授業の難しさというのは、一人になれないからなんですよ。

今は詩の授業だから、読んだら、皆さん、ちょっと一人で学校の周りうろちょろしてきていいよって。詩を味わってね、自分の中で思いを深めていいよ。

自分だけの詩に、今の詩を自分の中で育んでくださいなんて時間があったら、それぞれもっと自由にいろんなことを話すと思うんです。

だけども、我々が『なんかみんなが思ってるように話さなきゃならない』『先生が持っている正解はこれだ』みたいなことを思っていると、なかなかうまくいかないですよね。

だから詩はやっぱり一人のときに書け、そして一人のときに出会うんじゃないかなと思うんです」

永瀬清子さんの生家の番犬、マス