ハンセン病への理解を深めてもらおうと、岡山市北区表町三丁目の「詩人 永瀬清子とハンセン病文学の読書室」では、週末の午後、講演会などが開かれています。
きょう(21日)は、読売新聞社の中田敦子記者が講演しました。
「社会に埋もれた事実を掘り起こす記者でいたい」
(読売新聞社 中田敦子記者)
「私は愛知県生まれで、2020年4月、毎日新聞社に入社。2025年3月に読売新聞社に転職し、岡山支局に配属されました。そして6月から、ハンセン病の取材を続けています。
私がこの問題を取り上げようと思ったのは、記者としての強い思いがあったからです。以前、毎日新聞に在籍していた頃から犯罪被害者遺族の取材に力を入れており、『社会に埋もれた事実を掘り起こす記者でいたい』と常に考えていました」
「ハンセン病について初めて知ったのは、昔から好きだった松本清張の小説『砂の器』がきっかけです。作中で『らい病』として取り上げられており、私の心に深く刻まれました。
しかし、岡山に来るまでは、この地にハンセン病の療養所が存在することすら知りませんでした。だからこそ、ここで勤務するからには、ハンセン病の歴史と入所者の方々の思いを、後世に伝えなければならない。そう強く感じ、取材を始めることにしたのです」










