ルールは他者と自分を守るもの「いいカッコしようと思わない」
児島さんは、生徒たちに最後に2つのお願いをしました。
(児島 早苗さん)【画像③】
「高校生ぐらいの皆さん、1つ目のお願いは、自分、自分自身の家族が交通事故にあわないよう、また起こさないように、何ができるか考えて欲しいんです」
「大きなこと、一切言いません。小さな小さな、今日できることはないんやろか。それを考えて積み重ねてきた」
「その積み重ねの上で、今ここに立たせていただいています。大きいこと、一切ありません。いいカッコしようと思わないでください」
「自分にできる、身近なことを考えてください。遺族の人はこんなことを話していた、そんなことを伝えることも1つです」
そして、「生活の中のルールを守ることの大切さ」を、重ねて伝えました。
「交通ルールを守ってください。学校にもルールがあります。会社にも就職したらルールがあります。自分の家族の中にもルールがあります。このルール、大事なんです」
「皆さん、高校生ぐらいのうちに、ルールが守れる人間を、自分の中に、誰でもない、あなたが作り上げてください。誰でもありません。あなた自身がルールを守る人間を作り上げてください」
「『いや、そんなルール守れへんかって結婚できる、就職できる、恋人できる』と思うかもしれませんが、今守る自分、人間を作らなかったら40代、50代、60代になった時、ふと気づきます」
「ルールを平気で破る人間が、自分の中に居座っていることを。今この高校生のうちに、ルールを守る人を作ってあげてください。ある日、それを守り続けている先に気づきます。『ルールが自分を守っていてくれるんだな』と」
「そこに必ずたどり着けます。それを経験してください」










