交通事故死者数をゼロに…母が始めた「1人運動」とは

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事故で息子・健仁さんを失った母親の早苗さん。

もう二度と、事故で子どもたちに命を失ってほしくない、その思いから「ある運動」を始めたと言います。

(児島 早苗さん)
「どこに行っても、信号のない横断歩道で1人で手を挙げる。『ひとり運動』です。最初恥ずかしかったので、これくらいです。今はちゃんとまっすぐ挙げます」【画像②】

「止まりません、車。『何や、あのおばさん。朝忙しい時に横断歩道で手挙げて、知らん知らん」

「夜疲れて帰ってきてんのに、横断歩道であのおばさん、手を挙げて。知らん』と、止まりませんでした」

横断する際に必ず手を挙げる、「ひとり運動」を始めた早苗さん。最初は周囲から奇怪な目で見られていましたが、信念を持ち続けたことで、少しずつ変化を感じ始めたと振り返ります。

(児島 早苗さん)
「ずっとこの24年、続けています。どこに行ってもです。この手を挙げました」

「また、スーツ着た先生、サラリーマンのような方が、私が手を上げる前に、手を挙げて渡ってきました」

「この挙げている手を見て、子供たちが勇気を出して手を挙げます」

「幼稚園、小学校で『交通安全で、手を挙げて渡りましょう』と教えられても、家へ帰ってから見たら、パパもママも手挙げてないわ、誰も挙げていない。恥ずかしいからやめよう、となります」