公認心理士とのやりとりから見えた「男の特性」とは

10月1日に行われた裁判で、男は、白のワイシャツに黒のスーツ、黒い細いフレームのメガネ姿で入廷しました。

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この日は、現在男のカウンセリングをしている公認心理士による、証人尋問が行われました。

公認心理士によりますと、男は
・精神障害者保健福祉手帳2級を所持
・強い承認欲求
・安心することに対する執着があること
・抜きがたいコンプレックス
・自分に対する劣等感を抱いている

ことなどから、「他者に対しての疑惑の念を抱く、引き金になっている」と主張しました。

過去には別の女性にストーカー行動も

さらに、過去にも交際していた別の女性とうまくいかず、ストーカー的行動に出ていたことも明らかになりました。

(公認心理士)
「なぜ、このとき加害行動などに出なかったのか?」
(男)
「当時のホスピタルの名誉院長の先生が『やめろ』と言ったから」
(公認心理士)
「偉い人が『やめろ』といったら止まっていたか?」
(男)
「グループホームの施設長などが『やめろ』と言っていたら、多分やってないと思う」

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そして今回の事件について、
(公認心理士)
「もし浮気していると彼女が答えたら、納得できたの?」
(男)
「納得できない」
(公認心理士)
「浮気してないといっても、浮気しているといっても、納得できないという心境だったのかな?」
(男)
「そういう心境だった」
と話しているということです。

男は「承認や安心を求める思いの強さ」が見受けられる

また、公認心理士によりますと、自分の罪に対して
「自分がやったことはよくない」
「処罰を受けるのは当然」

と話し、男は「承認や安心を求める思いの強さ」が見受けられ、「裏切られたくない相手に対して特に強くあらわれる」ということです。

公認心理士による証人尋問のとき、男の表情が変わることはなく、持ち込んだノートに何かを書き込んでいました。