子どもたちを対象にした美容の仕事体験会が岡山県津山市で開かれました。その技術を指導している塾が企画したもので「大人になっても故郷に残り街を盛り上げてほしい」という願いが込められています。

簡単なヘアアレンジはもちろん国家試験の課題となっている高度な技術も体験できます。

(参加した中学生)
「だいぶ難しいけど、楽しいです」

今月(8月)7日、津山市で開かれた地元の小・中・高校生を対象にした仕事体験会です。美容技術について学べる塾、JBS=ジュニアビューティースクール津山が初めて開いた、オープンスクールです。

(JBS津山 河部浩司代表)
「美容学校が県北にはないということと今、クラブ活動が地域移行しているという、たまたまその2つが合わさったタイミングだったのでそれを狙って今回させてもらいました」

美容室の経営者でもある河部さん。若者が進学や就職などで市外へ流出するため人材の確保が大変なのだといいます。こうした現状を変えようと8年前にJBS津山を開講しました。

(JBS津山 河部浩司代表)
「小中高生から「やりたい」という子たちに目を向けてやっていた方がいいのかなって思ったので…」

かつてJBS津山で学んだ人の中にはまだ見習いながらも地元の美容室で働く人も。

(JBS津山で学んだ 内田虹衣奈さん)
「美容師になることは正直考えてなかったですけど、美容師という職業を体験してみて『なりたいな』と思って…」

この日は将来プロとして働くことを視野に入れている人もいました。

(中学生)
「母が美容師だから行ってみようかなと思いました」
ー将来はそういう仕事に就きたい?
「美容師になりたいです」
「初めてやって難しいですけどもっとやりたいなと興味が湧いたので」

こうした若者の中から将来、一緒に故郷を盛り上げてくれる人材が現れてほしい。オープンスクールでの美容の仕事体験はその第一歩となったようです。