視覚に障害がある人が不便に感じていることや、盲導犬の役割について子どもたちに知ってもらおうという出前授業が、岡山市南区の小学校で開かれました。

「日本全国で目が見えない、見えにくい人は約30万人いるといわれています。だからもしかしたら、みんなが知らないだけで、みんなの近くにもいるのかもしれない」

岡山市立芳田小学校で開かれた「盲導犬学校キャラバン」です。視覚障害者や盲導犬への理解を深めてもらおうと岡山西ライオンズクラブが主催したもので、4年生66人が参加しました。

(日本盲導犬協会 角谷南さん)
「こっちにおいで!カム!」

日本盲導犬協会の担当者とともに授業を行ったのは、PR犬のアクアです。児童たちは、アクアの動きを間近で観察。盲導犬が曲がり角で立ち止まったり、障害物を迂回したりしてユーザーの安全を守っていることを学びました。

(日本盲導犬協会 角谷南さん)
「アクア、ストレート、ゴー。(障害物を避けて歩く)」

(参加した児童)
「人が喋ったことがちゃんと通じていて、すごいと思って見ていました」
(参加した児童)
「盲導犬は人間にヒントを与えるのを担っているのがすごいと思いました」

このほか児童らは、視覚障害がある人と一緒に道を歩く時には、目の前の状況を説明しながらゆっくりと歩くことが大切だと学びました。

(日本盲導犬協会 角谷南さん)
「困っている人がいたら声をかける。子どものみなさんにもできることがあるので、ぜひ助けてもらえたら嬉しいなと思います」

主催した岡山西ライオンズクラブでは、10月にも岡山市内6つの小学校で出前授業を開く予定だということです。