アートの島として世界に知られる香川県の直島に、「直島新美術館」がオープンしました。島で数々の施設を手掛ける世界的建築家・安藤忠雄さんの設計です。

直島町本村地区の高台に完成した、直島新美術館です。

初日に用意した予約制のチケット600枚は完売という注目度の高さ。ベネッセアートサイト直島を手がけてきた福武財団が集大成と位置づける美術館です。

地上1階、地下2階の建物に4つのギャラリーが設けられています。きょう(31日)始まった開館記念展示では、蔡國強さんや村上隆さんをはじめとするアジア地域出身のアーティスト12組の代表作や、この場所にあわせて構想された新作が展示されています。

(直島に住む人)
「動物の作品があるんですけど、それがすごく印象的で、それを生かすような建物だったりとか作品を中心として美術館をつくったのかなと感じました」

「もともと観光客が多いですけど、新たなスポットができてよりにぎやかになるのはポジティブだなと思います」

(福武財団 福武英明理事長)
「これだけ多くのアーティストの人たちと一緒に作品をつくって、一か所に設置をするというのは、我々にとっても初めてのチャレンジでしたので、結構新しいタイプの美術館ができたのかなと思っています。その意味でも集大成だと思っています」

(福武財団 福武總一郎名誉理事長)
「この本村の町の中にできたということで、人々と一緒にある美術館というその意味合いは相当強く出て。直島の基本的な考えはアートによって地域をよくするということですから」
今後、展示替えやワークショップをしながら、繰り返し訪れてもらえる施設にしたいということです。