いじめや暴力行為など、学校での問題行動に関する調査結果がまとまりました。岡山・香川ともに、いじめの認知件数が大幅に増えています。
調査は、すべての小・中・高校と特別支援学校を対象に行われました。

昨年度、岡山県では約9割の学校でいじめが認知され、認知件数は6085件と前の年度より3013件増加し、過去最多となっています。
大幅に増えた要因として、アンケートの回数を増やすなど積極的に認知に取り組んだことで、潜在的ないじめも把握できたということです。

いじめの内容は「冷やかしやからかい・悪口」が最も多く、5割を超えています。また、「1年間に30日以上学校を休んだ生徒の数」は8937人と、前の年度より2000人以上増え、こちらも過去最多です。
このうち「不登校による欠席」が5割近くを占めていて、岡山県教育委員会は「新型コロナによる無気力や生活リズムの乱れが主な原因」としています。

一方、香川県では、「小・中・高校で発生した暴力行為」が494件と、前の年度に比べ17・6%増えました。特に、「小学校での暴力行為」が大幅に増えているのが特徴です。
また香川県内の「いじめ認知件数」は3538件で、前年比16・7%の増加でした。いじめを発見したきっかけを調べると、「教職員が発見したケース」が39・8%で全国平均より大幅に少なく、一方で「児童生徒本人やその家族からの訴え」でいじめが発見されるケースが全国平均に比べ多くなっています。