一方で“ラ・ムー”の出店計画は困難に
(瀬戸大輝記者)
「コストコの誘致が進められている場所の隣のエリアでも、新たな問題が浮上しました」

新拠点構想で「公共ゾーン」とされているこのエリア。しかし、もともとは、ディスカウントストア「ラ・ムー」などを運営する倉敷市の大黒天物産が、2010年ごろから出店を計画していました。友實市長は計画を認識した上で、「公共ゾーン」として道の駅やバスターミナル建設を計画したのです。大黒天物産は新拠点の敷地内に出店場所を確保するよう求める意見書を提出。友實市長の回答は…
(友實武則市長)
「市に不足する機能を集約した新たな拠点を整備していくというものでございます。大黒天物産の希望があった1000坪の建物、3000坪の敷地を新拠点の区域内に確保してほしいという内容については、これに沿うことは極めて困難」

市長の発言を受け大黒天物産は、「このような状況下で、出店を要望する意向は現時点ではありません」とRSKの取材に回答しました。
土地利用の認識の違いから、異論も噴出する新拠点の整備事業。その進め方に透明性が確保されていないとして詳細な説明を求める声も上がります。
(金谷文則委員長)
「市というのは市民のために仕事をしているわけで、きちんと説明する説明責任が絶対必要です」一方で…。
(友實武則市長)
「土地利用の基本方針はその都度、段階を追って市議会にも説明している」
ただ、具体的にどの企業を誘致するかについては市長のトップセールスで進めてきました。9月に公表したコストコの誘致、今月20日、その進捗について問われると…。
(友實武則市長)
「会社の中でどういう協議をしているのかというのは我々のところに伝わってきてはいません。9月の時点と大きく変化があったものではないということですが、私の印象では前向きに考えていただいていることに変わりはないものと思っている」
コストコを運営するコストコホールセールジャパンに赤磐市への出店について問い合わせると、「計画・検討中の案件に関しては、情報をお伝えすることができかねます」と回答がありました。
コストコの誘致は現実のものとなるのか。市民から高い関心が寄せられる一方で、その可能性は現時点で見通せない状況です。
コストコの誘致についてはあす(29日)からの市議会定例会一般質問で議題にあがる予定です。