岡山県知事選挙と衆議院選挙の投票率を上げようと、新見市では岡山県内で「初めての試み」を行っています。車でやって来て、どこでも期日前投票ができるという「移動式投票所」。きっかけは地元の高校生のアイデアです。

新見高校に到着した1台のワゴン中から運び出されたのは…なんと投票箱。わずか10分ほどで、下駄箱の前に期日前投票所が開設されました。新見市が今月(10月)17日から運用を始めた、移動式投票所です。

さっそく新成人の3年生が投票に訪れました。

(生徒)
「選挙に行くのが学校内でできるし、友達と一緒に行こうと誘えていい機会だと思いました」

(秋庭貴泰記者)
「実はこの移動式投票所この学校の生徒たちの意見によって作られたものなんです」

おととしの参院選でも、10代の投票率の低さが浮き彫りとなった新見市。投票率アップになにかできないかと授業で考え、去年2月、生徒たちが新見市議会に陳情を行いました。その中のアイデアに着目し生まれた移動式投票所です。

(新見高校 水島優教諭)
「地域の方にしっかり還元することができているというのが本校の生徒としてもありがたい」

生徒の思いから生まれた移動式投票所。今回の選挙では、市内にある高校・大学などへ出張し、若者に投票を促します。

(生徒)
「自分が国民として考えられるいい機会になったと思うし大人に近づいた感じがして嬉しかった」

高校生が行動が投票率アップにつながる試み。移動式投票所は、来月行われる新見市長選挙でも活躍します。