銅の価格は5年前と比べ5倍に高騰 海外へ輸出か?
金属の買取やリサイクル業などを行う山陽金属鋼業です。
50年以上、この事業に携わる片岡会長は、EV=電気自動車や太陽光パネルの普及により原材料となる『銅』の価格が近年、高騰していることが背景にあるのではと話します。

(山陽金属鋼業 片岡悟会長)
「だいぶ下がってきたけど銅1トン=100万円くらいになると思う。海外でEVを使いおるからの、モーターで必要だから」

金属などを取り扱う国内大手のJX金属によりますと銅の価格は先月時点で1トンあたり約136万円。5年前と比較すると2倍以上に高騰しているのです。

防犯カメラの設置などで持ち込まれた金属などを把握しているという、山陽金属鋼業。
片岡会長は、盗難された「橋名板」などは国の認可を受けていない悪質な買い取り業者が海外へ輸出している可能性もあるのではと話します。

(山陽金属鋼業 片岡悟会長)
「僕ら業者も注意するけど持ってこんもんな。国内だったら出てくるじゃろ。みんなこんだけ注意していると思うよ」
被害にあった自治体では、警察に被害届を提出しています。岡山市では、ボルトを溶接するなどの盗難防止対策を検討しているということです。

(岡山市道路港湾管理課 大山浩史課長)
「橋名板またトンネルの標示板ということで、市民の方の財産ですから、そういったものが盗難にあうというのは非常に憤りを感じますし、今後、同様の被害が起きないよう、対策の方を順次すすめてまいりたいと思います」