娘(当時6)を交際相手の男と虐待し死なせた罪に問われている母親

おととし、岡山県岡山市で女の子(当時6)が、母親と交際相手の男に虐待された末、死亡した事件。逮捕監禁致死などの罪に問われている母親(36)の裁判員裁判が、岡山地裁で行われています。

虐待を実行したのは交際相手の男で、すでに去年、懲役14年が確定していますが、直接暴行を加えていない母親は、どんな罪に問われるのでしょうか。

争点は、母親が男と「共謀したのかどうか」です。

【前編】の記事では、交際相手の男が2人の共謀を示唆するような証言をし、被告は男に「心理的に支配されていた」と否定しました。

被告は男に「心理的に支配」されていたのか

交際相手の男による2人の『共謀』を示唆するような証言。これに対し、翌日、被告人本人が真っ向から否定します。

(被告)「男に子どものしつけを頼んだことは一度もない」

このあと弁護側が強調したのは、男による「心理的支配」です。

被告がいつどこで男と出会い、どのように追い詰められいったかを、順を追って説明していきました。