岡山県玉野市にある社会福祉法人が障害者就労支援の給付費・約1億1500万円を玉野市などから不正に受給していた問題です。施設を運営する法人による給付費の返済が滞ったことを受けて、市は法人の土地や施設などを差し押さえていたことが分かりました。
土地や施設の差し押さえを受けたのは障害者就労支援施設などを運営する玉野市の社会福祉法人「瀬戸内会」です。玉野市などによりますと瀬戸内会は2015年から約6年間にわたり、実際には行っていない障害福祉サービスを提供したと偽り、玉野市や岡山市などから1億1590万円の給付費を不正に受給していたということです。
おととし2月、玉野市は瀬戸内会に対し、給付費の返還請求を行なっていましたが、昨年2月を最後に返済が滞っていて、これを受け玉野市は今年3月、瀬戸内会が所有する土地や施設など27件を差し押さえたということです。
これまで法人から玉野市に返済されているのは1880万円で、未納額は約8300万円になるという事です。玉野市は「利用者保護を考えながら厳正に滞納の回収を進めていきたい」としています。










