4度の全国制覇を成し遂げた名将による、新体制が始動です。今年の夏の甲子園に出場した創志学園野球部の監督に、神奈川県の東海大相模の元監督・門馬敬治さんが就任し、きょう(10日)から練習に参加しました。

選手・監督が一丸となって、夢舞台を目指します。

(創志学園 門馬敬治新監督)
「おはようございます、お世話になります。よろしくお願いいたします」

岡山県赤磐市にある創志学園のグラウンドにやってきた、門馬敬治さん。この夏に岡山大会を制した創志学園野球部を率います。選手たちと顔をあわせるのもきょうが初めてです。

(創志学園 門馬敬治新監督)
「僕もこのグラウンドで初めて、いま一歩を踏み出しました。強いチーム。そして強い創志を創り上げていってもらいたいと思います。そのスタートです」

「全力でこのグラウンドを駆け巡ってください。分かりましたか?」

「はい!!!」

「それでは行きましょう」

「気をつけ、礼。お願いいたします」

神奈川県出身で、現在52歳の門馬新監督。昨年まで22年間、名門・東海大相模を率いて、春夏合わせて12回甲子園出場全国制覇を4度成し遂げた名将です。

今年2月、創志学園からの打診を受け、3月に就任を決意。新チームでは、野球部を創部当初から率いた長澤宏行監督からの思いも受け継ぎたいといいます。

(創志学園 門馬敬治新監督)
「長澤さんは、この創志学園の野球部の第一歩を踏み出された監督です。また歴史の土台を作られた監督です。私自身も重い責任というか覚悟をもってこのグラウンドにきました」

「長澤前監督の創られた野球部を、いかにこのあと選手と共に発展をさせていくかという所が、長澤前監督にお返しできる表現の仕方だと思います」

門馬新体制の初陣は、今月28日に行われる秋の県大会の地区予選。創志学園をさらなる全国の強豪校へ。選手・監督が一丸となって聖地・甲子園の頂点をめざします。

(竹本佑選手)
「やはり目指す所『全国制覇・日本一』なので、門馬新監督は『甲子園基準』という言葉を大事にされていて、全員が同じ気持ちを持っていないと、全国制覇なんて、夢のまた夢になってしまう」

「​1年生・2年生全員が同じ気持ちで、最後まで頑張って行きたい」

(創志学園 門馬敬治新監督)
「とにかく私も選手を知りたいです。選手も門馬を知って欲しいです。ここが第一歩だと思います」

「選手やスタッフが『やり残したことが甲子園にある』と言ってました。甲子園の悔しさは甲子園でしか晴らせないので。創志学園の選手たちは、新チーム始動が県内で一番遅れてのスタート。そこは非常にリスクはあるが、『思い』でそれを跳ね返してほしいという期待をもっています」