熊本城マラソンまであと5日となりました。
熊本城マラソンと言えば日本一とも言われる沿道の応援です。コロナ禍を経て盛り上がりを復活させようと応援に燃える人たちに迫りました。
「せいや!」

響き渡る太鼓の音。ばちを振るのは・・・

熊本農業高校農業科2年 中澤玖美 部長「熊本農業高校 南園太鼓(なんえんだいこ)部です。女子ばっかりでやっています」

今回はじめての熊本城マラソンの応援をします。
部員たちが太鼓を叩く場所は川尻地区。この熊本農業と力を合わせ、地域住民たちは川尻を盛り上げたいと意気込んでいます。

熊本市南部まちづくりセンター 山本哲也所長「約1キロ、80本程度この上り旗を設置したいと思います」
沿道に設置される上り旗には『川尻蔵前通り』の文字。

ランナーが走る通りに新たな名前が付けられました。
川尻商店街連合会 福山龍太郎 会長「『川尻蔵前通り』と名前がついたので、是非そちらをサポートしたいということで今年初めて上り旗を作っていただいて」
『川尻蔵前通り』この名がついた背景には熊本地震で被災した江戸時代末期の米蔵の復旧がありました。

熊本藩川尻米蔵 南淳一 館長「熊本藩川尻米蔵という名前です。すぐ近くに川があって船着き場が国の指定史跡になって修復されたのはここだけです」
かつて、加勢川を使い水運の拠点として栄えた川尻地区。年貢米の集積地として米蔵2棟と船着き場が残る全国でも貴重な国指定史跡です。
熊本地震で被害を受けましたが住民たちが保存活動を進め去年10月、一般公開へと漕ぎつけました。
熊本城マラソンで町のシンボル復活をアピールします。
熊本藩川尻米蔵 南淳一館長「色んな文化が詰まっている町で、(ランナーは)蔵前通りを通るわけですから、それ(蔵)を見ながら走るのもいいんじゃないかと思います」

農業科2年 中澤部長「太鼓は力強い音が出るので、力強く応援したいと思います」

ところで今大会の応援、去年と違うところがあります。
熊本市イベント推進課 緒方優樹さん「去年の大会ではコロナ禍の影響で声出しの応援ができませんでしたが、今年はこのようなメガホンを用意して従来通りの声出しの応援も可能となっています」

今年は声出しやハイタッチが解禁。さらに沿道で提供される食べ物も個包装する必要なく制限が解除されます。主催する熊本市も気合十分です。
熊本市イベント推進課 緒方優樹さん「当日はこちらの旗で沿道を真っ赤に染めていただいて熊本城マラソンを盛り上げていただければと思います」
ランナーに大きな声援を。川尻子ども園の園児たちも準備を進めています。
声を出しての創作ダンス。マラソンの動きを取り入れランナーに笑顔を届けます。

長友春奈先生「声と真剣な表情受け取って力にして頑張っていただきたいです」
「川尻こども園、応援頑張るぞ、おー」

最後にやってきたのは・・・
全国優勝の実績を持つ名門・必由館高校和太鼓部です。

今回、初めて熊本城マラソンでのパフォーマンスに挑戦します。
練習では太鼓の音に負けない大声を出し、真剣な表情。歌に笛、そして太鼓の音でランナーの心を奮い立たせます。

内田七歌 部長(2年)&椎葉里桜 副部長(2年)「しっかり演奏して、皆さんに応援の気持ちが届くように頑張るので最後まで楽しんで走っていただけたらと思います」

「熊本城マラソン盛り上げるぞ!いえーい!」