観光庁によりますと、2023年10-12月期の訪日外国人旅行消費額は1兆6,688億円(2019年同期比+37.6%)と過去最高を更新しました。
また新型コロナウイルスが感染症法上の5類に移行し、国内外からの観光需要が高まる中、空港の地上スタッフが人手不足となっています。
重要な仕事を担う、その現場に密着しました。
スタッフ不足で新規就航ができない路線も
空港に到着した航空機の誘導や荷物の積み込みを担うのが「グランドハンドリングスタッフ」通称「グラハン」です。

航空機を運用するうえで欠かせない「グラハン」が今、人手不足に陥っています。
去年3月にオープンした熊本空港の新旅客ターミナル。
新型コロナで一度は途絶えた熊本と海外を結ぶ定期便は「ソウル・台北・香港」の3路線、あわせて週24便に。コロナ禍前より拡大しました。

しかし、路線の拡大に人員の確保が追いついていないのが現状です。
西鉄エアサービス 米村圭史 主任「新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、大幅な減便や運休が余儀なくされたことにより、気持ちの面において『航空業界の先行きへの不安』が離職者増加に繋がった一番の要因であると捉えております」
国土交通省によりますと、全国のグランドハンドリングスタッフはコロナ禍前の2019年と比べ、2022年は2割ほど減少していて空港運営にも影響しています。

実際、全国的には「グランドハンドリングスタッフ」の不足が影響し、新規就航ができない路線もあるということです。
新規就航や増便にも大きく影響する「グランドハンドリングスタッフ」、普段目にすることが少ない仕事の現場に潜入です。
