きのう(11月5日)始まった、全国高校ラグビー大会熊本県予選。この大会で優勝した一校だけが年末に聖地・花園で開かれる全国大会に進みます。
去年の決勝戦でアクシデントに見舞われ悔し涙を流した選手を取材しました。

九州学院高校ラグビー部。今年は1月の新人戦と6月の高校総体で優勝。今大会も第1シードと優勝候補の筆頭で、7年ぶりの優勝を目指します。
その中で攻守の要となる「No.8(ナンバーエイト)」を担うのが庄司晴太(しょうじ はるた)選手。

九州学院 岡本直大 監督「(チームの)大黒柱です 試合が始まったら庄司選手に100%任せる。そういう選手に成長してくれたかなと」
九州学院 山口隆真 選手(3年)「(チーム内で)一番突き刺さるタックルを持っていて、劣勢の時でもゲームの流れを変えるタックルをしてくれるし、アタックの時はボールを持って前に突き進んでくれるので頼りになっています」

熊本県の選抜チームでも主将に選ばれるほどの実力を持つ庄司選手。
しかし去年の花園予選の決勝。試合開始わずか3分で悲劇が襲いました。タックルした際、相手の膝が頭を直撃。庄司選手はその場に倒れ込みます。

メディカルチェック「明らかにつまずいてはないんだ。立った瞬間にふらついたんだ。脳震盪と判断せざるを得ない」
脳震盪と診断され、退場。
仲間が戦う姿をただベンチから見守るしかありませんでした。

実況「悔し涙を流していますね」
この試合で九州学院は熊本工業に破れ、花園出場の夢が絶たれました。

九州学院 庄司晴汰選手(3年)「60分間試合に立つことすらできなくて正直情けない。一年間なんのために(練習を)やってきたのかなと」
チームに貢献できなかったあの悔しさは、もう味わいたくない。「今年こそは花園へ」全力で挑みます。

庄司選手「チームがピンチの場面になっても、自分の姿で周りを60分間鼓舞し続けて、どんな場面でも絶対に(逆境を)跳ね返して優勝したい」

決勝戦は、11月19日に水前寺競技場で行われ、試合の模様は20日午前0時50分(19日深夜)からRKKテレビで放送予定です。









