台風6号の影響で、ガソリンを積んだタンカーが熊本に入れない状況が続いています。

小売りの現場に変化はあるのか、取材しました。

天草市のガソリンスタンド

8月9日(水)、一時暴風域に入った天草市のガソリンスタンド。

中村石油 中村富人社長「海上荒天のために出荷制限が2、3日前から入りまして」

熊本県石油商業組合によりますと、台風の影響で海が荒れている日が続き、ガソリンを運ぶタンカーが八代港に入れなくなっているということです。

そのため、ガソリンスタンドへの出荷が制限されています。

中村社長「今日来る分を発注していたけど、きょうは来ないということで、あとは日程は決まっていません」

このスタンドは、まだガソリンの残りに余裕があるということですが、天草市の一部のスタンドでは給油量が「20リットルまで」と制限されています。

熊本市のガソリンスタンドは?

後生川 凜アナウンサー「台風の影響によるガソリン不足。熊本市ではどうなのでしょうか」

こちらのガソリンスタンドでは、8月8日(火)からガソリンの入荷量が減っています。

肥後石油 島崎給油所 山﨑智久所長「油槽所から出荷制限・出荷停止になっています。14日から各SS(サービスステーション)に届くので、それまでは今ある在庫でやっていくしかない」

熊本市内の別のガソリンスタンドでは、この影響で休業している店もあるといいます。

山﨑所長「『満タン入れられますか?』と、昨日だけで10件くらい電話はありましたし、実際に給油に来られて『満タンできますか?』というお客さんもいらっしゃった」

通常の入荷に戻るまでのあと4日をなんとか乗り切らないといけません。

さらに、こんな問題も。

山﨑所長「もう10月は185円、186円、地域によっては、200円近くいくのではないかと思っています」

価格の高騰です。

熊本県内のレギュラーガソリンの平均小売価格は176.9円と15年ぶりの高水準です。

利用者「やっぱり高くなりましたね。うかうかとドライブなんか行けないですね」

利用者「かなりきついですね。もともとは大きい車に乗ってたんだけど、(ガソリンの高騰で)やっぱり小さな車に替えたほうがいいかなと」

品薄に高値と苦しい状況が続きます。

山﨑所長「これから先(ガソリン価格が)下がるという話は入ってこないので、早め早めの給油は台風に関係なくした方が良いと思います」

キャスター「ガソリンが足りなくなることはないんでしょうか」

後生川アナウンサー「一つの油槽所は12日(土)にはタンカーがくると話していたので、長く続くことはなさそうです。

田中「安心…でも価格高騰は生活に響きますよね」

後生川アナウンサー「そうですね。高騰の要因は、ロシアのウクライナ侵攻で次第にガソリン価格が上がり、さらに、政府の補助金の縮小で高くなっているんです」

キャスター「将来的には1リットル200円という話もありましたけど」

後生川アナウンサー「肥後石油の山崎さんによりますと、お客さんの中には値上がりしたから少なめに給油する人もいるそうですが、しばらくは"今が一番安い"状態ですので、早め早めの給油をオススメするそうです」