TSMCの子会社JASM(ジャスム)が新たな土地の取得を進めていることが周辺への取材で分かりました。
来年の本格稼働に向け、菊陽町で建設が進むTSMCの熊本工場。

TSMCが日本で最初に建設する工場で「熊本第一工場」とも呼ばれています。今年12月の完成を前にその全容が見えてきました。
そんな中…
第一工場近くに土地を所有する男性「子会社が買う準備をしよるらしい」

この男性、自身が所有する土地をTSMCの子会社「JASM(ジャスム)」が購入したいとの意向を不動産会社を通じて示されたといいます。

その場所というのが…
記者「JASMが取得を目指しているとされるのが現在建設が進む工場の東側です」
実際に周辺の土地の所有者を確認すると、数か月前まで個人が所有していた複数の土地について、現在は所有者の変更手続き中となっていました。

JASMが取得を目指しているとされる土地で麦や大豆を育てる男性。先祖代々譲り受けたもので、当初は土地の受け渡しに抵抗があったといいます。
第一工場近くに土地を所有する男性「いやいやながらここを手放す」

しかし、TSMCの進出で熊本県内経済が活気づく様子を見て、気持ちに変化があったようです。
男性「町の発展になるとみんなの生活が良くなるでしょ。日本の幸せのために町に協力しよる」
このJASMの新たな土地取得の動きは一体何なのか。
TSMCにその目的を取材しましたが、担当者は「土地を取得しているかどうかを含め回答できない」としています。

地元の人たちが描くまちの発展は実現できるのか?開発は進んでいます。