天草市の本渡港(ほんどこう)で赤潮が確認されたため、熊本県は有明海全域に赤潮警報を発令しました。

熊本県水産研究センターによりますと、7月12日 天草市の本渡港で赤潮の原因となるプランクトンの一種「カレニアミキモトイ」が海水1ミリリットル当たり最大1万細胞確認されました。

これは警報発令基準値を超える数で、熊本県は赤潮警報を発令しました。

カレニアミキモトイは極めて有害で、去年7月から8月にかけて八代海で発生した時には養殖のシマアジやトラフグなどが死に、およそ19億円の漁業被害が出ました。

今回の赤潮では今のところ、漁業への被害は確認されていません。

有明海では同じく赤潮の原因となる、シャットネラ属も警報発令の基準値を越えていて、熊本県は漁業関係者に警戒を呼びかけています。