熊本地震の発生から3週間が経過しましたが、被災地では今も約3000人が避難しています。避難の長期化とともに懸念されるのが「災害関連死」の発生です。10年前の熊本地震の遺族らが災害関連死を防ごうと対策事例集を公開しました。
災害関連死の対策事例集 災害医療に詳しい医師が監修
対策事例集を公開したのは、10年前の熊本地震で当時4歳の娘を亡くした宮﨑さくらさん(47)たちです。
宮﨑さんは、娘を災害関連死で亡くした経験を踏まえ、2024年に「災害関連死を考える会」を発足させ、現在は弁護士や医師などとともに災害関連死を防ぐための啓発活動を行っています。
対策事例集は災害医療に詳しい医師が監修し、車中泊、避難所、在宅避難など、避難する環境ごとに起こり得るリスクと予防策を紹介しています。
対策事例集より
また、過去の災害関連死の具体的事例を取り上げ、エコノミークラス症候群を防ぐための対処法などもイラスト付きで掲載しています。
誤嚥性肺炎による災害関連死を防ごうと、口腔ケアの大切さにも触れています。
10年前の熊本地震 死者278人のうち8割が災害関連死
10年前の熊本地震では死者278人のうち8割が災害関連死で、8割が被災から3か月以内に亡くなっていたことが分かっています。
対策事例集の最後には、
“災害を生き延びた皆さまの命は、何よりも尊いものです。過酷な環境の中で「自分だけが辛いのではないから」と我慢しないでください。
少しでも体調に不安を感じたら、すぐに周囲の支援者や医療スタッフに伝えてください。”
というメッセージが添えられています。
宮﨑さんは「被災された方はもちろん、それ以外の方にも今後の備えとして活用してほしい」と呼びかけています。
対策事例集は「災害関連死を考える会」のホームページから閲覧、ダウンロードできます。https://drd-saigonokoe.themedia.jp/posts/59111951