霜の被害を防ぎ五穀豊穣を願う伝統の「火たき神事」が、熊本県阿蘇市の霜神社で始まりました。

「火たき神事」は2500年以上の歴史があるとされ、国の重要無形民俗文化財に指定されている「阿蘇の農耕祭事」の一つです。

この神事は毎年8月19日からご神体を59日間、火で温めることで、農作物が霜の害に遭わず、豊作になるよう願うものです。

今日はご神体を乗せた神輿(みこし)が神社の本殿から約300m離れた火たき殿に移されると、今年「火たき乙女」を務める阿蘇小学校4年生の森 保乃華さん(9)が、祖母の恵子さん(77)と火を入れました。

今日起こした火は10月16日まで燃やし続け、保乃華さんが最後に火を鎮めます。

「火たき乙女」森保乃華さん(9)「伝統のある行事に参加できて良かったです。豊作になるようにお願いします」