熊本地震の発生から、4月14日で9年です。熊本県内各地で祈りが捧げられています。
「黙とう」
熊本県の防災センターで執り行われた追悼式には、遺族14人が参列しました。

9年前の熊本地震では、熊本県内で4万3000棟を超える住宅が全壊または半壊し、亡くなった人は去年(2024年)4月以降、新たに2人が災害関連死に認定されたことで、275人となりました。
(全壊:8642棟 半壊:3万4389棟)
知事に就任して初めて参列した木村敬(きむら たかし)知事は、改めて防災と減災への決意を語りました。

熊本県 木村敬知事「弱き声、小さき声にもしっかりと耳を傾けながら、県民が安心して暮らせる熊本を築いていく」
また、今年は初めて、追悼式の前に遺族同士が交流する場が設けられました。
次女が関連死 宮崎さくらさん「失ったつらさや悲しみは変わらない。どうしてもあの時に戻りたいと思ってしまう」

45人が亡くなった益城町でも町長と職員たちが黙とうを捧げ、亡くなった人たちに花を手向けました。
益城町 西村博則町長「風化させることなく、伝え続けることが一番大事。これが益城にとっての一番の責任かと思っている」

益城町では、町の東西を走る県道を2車線から4車線にする工事が進められていて、既に計画全体の3.8キロのうち1.6キロが開通しています。
残る2.2キロは来年3月までに開通する予定です。

一方、周辺では区画整理事業が進められていて、その影響で、2世帯4人がいまだに住まいの再建ができていません。