熊本県は、2016年に発生した熊本地震の関連死について、新たに1人が認定されたと発表しました。これで、直接死と関連死を合わせた熊本地震の死者は278人となりました。

認定した熊本市によりますと、新たに関連死と認められたのは、地震の3か月後に亡くなった当時70代の女性です。

女性の遺族が、地震から6年後の2022年2月、関連死の審査を熊本市に申し出ていました。審査会で審査した結果、今年3月17日付で認定されたということです。

市は関連死と認定して女性が死亡した原因や亡くなるまでの経緯について「個人が特定される恐れがある」として公表していません。

熊本県内で熊本地震の関連死が認められたのは、去年(2024年)7月以来です。

『関連死』は、避難生活のストレスで体調を崩して亡くなるケースなどを指し、熊本地震では、死者の約8割が関連死です。

【熊本地震の死者数】(2025年4月11日時点)
熊本県内:275人(このうち関連死220人)
大分県内:3人(全員が関連死)