活動に重くのしかかる「移転費用」

ドッグレスキュー熊本 生松義浩代表「犬11頭、猫20匹いる保護猫たちの部屋です」

熊本市南区城南町の動物愛護団体「ドッグレスキュー熊本」の代表の生松義浩(いくまつ よしひろ)さんです。

ドッグレスキュー熊本 生松義浩代表

「ドッグレスキュー熊本」はもともと菊陽町原水を拠点に活動。飼い主から飼育放棄された犬や猫など1500頭を保護し、熊本地震の際には被災した人たちの犬を一時的に預かるという活動もしていました。

しかし、地価高騰の波が生松さんにも押し寄せてきました。

生松代表「どんどん光の森とか周りに聞いたら2倍・3倍という家賃」

菊陽町での活動継続が難しいと判断した生松さんは、去年5月、知人からの紹介で城南町の古民家に移転しましたが、移転にかかった費用は約1300万円でした。

生松代表「(建物が)熊本地震の時にかなり痛んでいたので、修繕費用や犬たちがゆっくり暮らせるような環境作りで床を張替えるなど、費用がかかったのが頭が痛い」

ドッグレスキュー熊本の収入は主に寄付金で賄われていて、年間250万円ほど。一方で、動物のフード代や光熱費などの経費は年間約350万円とただでさえ赤字の状態です。そこに移転費用が重くのしかかっています。

生松代表「今まで通り活動できるかどうかは非常に不安を抱えていて、先が見通せない状況に今はあります」