任期満了に伴う熊本県芦北町の町長選挙は、現職の竹﨑一成(たけざき かずなり)さん(77)が新人を破り、6回目の当選を決めました。

町長選は現職と新人の一騎打ちとなりましたが、無所属で現職の竹﨑さんが、無所属新人で1級建築士の前田茂(まえだ しげる)さん(75)を大差で破り、6回目の当選を果たしました。

【芦北町長選挙 開票結果(選管最終)】
当 5724 竹﨑一成(77)無現
  1501 前田茂 (75)無新

当日有権者数は1万3054人で、投票率は56.34パーセントでした。

竹﨑さんは合併前の芦北町議会議員を務めた後、1994年の町長選に初当選し、2005年に当時の田浦町と合併した後も町長を担っています。

今回の当選で合併後の町長としては6回目、合併前を含めると町長としては通算で9回目の当選になります。

竹﨑さんは選挙期間中、積極的に企業誘致をしながらも農林水産業を守っていくことや、交流人口を増やして町に活力を生み出すことなどを訴えていました。

一方、前田さんは多選の弊害を指摘したうえで、「町を活性化させるにはデジタル化が必要だ」として、各家庭にインターネットを普及させることなどを訴えましたが、支持は広がりませんでした。

竹﨑さんの6期目の任期は、1月23日に始まります。