近年、熊本市内でカラスによるフンの被害が深刻化しています。頭を抱えている熊本市の戦いを取材しました。
記者「街中を歩いていると至る所にフンの被害が見られます。その原因が、街の厄介者『カラス』です」

電線に密集して止まっているのが、越冬のために飛来する「ミヤマガラス」です。毎年11月から3月にかけて、中心市街地の樹木などをねぐらにし、フンを落とします。
通行人「多い。増えてきています」「歩いていて上から落ちてくるのが不安なときがある」
熊本市は12月2日、ミヤマガラスを追い払う新たな対策を始めました。使うのは「カラスが仲間に危険を知らせる鳴き声」をスピーカーから流す音声装置です。

熊本市vsカラスの歴史 今年の対策は?
市とミヤマガラスの攻防は4年前から続いています。

2020年、市は音でカラスを追い払おうという実証実験を初めて実施。しばらく効果はあるものの、カラスが音や人に慣れるとまた増える、の繰り返し…。
対する市は装置の数を増やし、音声パターンや巡回時間、ルートを複雑化するなど対策を続けました。
そして、おととしと去年、無人でも使える装置を導入しカラスを半減させることに成功。今年はさらに装置を改良しました。

熊本市 鳥獣対策室 藤田大助さん「交通の騒音から遠ざけることによって、より効果を高めるということで、できるだけ高所に今年は取り付けております」
今年飛来すると予想される『約8000羽』との戦いが続きます。
